“果実”のいろいろな読み方と例文
旧字:果實
読み方割合
このみ41.5%
くだもの39.0%
かじつ9.8%
4.9%
くわじつ4.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして再び目覚めた時には私の側に椰子の果実このみと呑み水とが一椀置いてあった。果実このみを食って水を飲むと私はようやく元気づいた。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
天性の美貌と果実くだものを思わすような皮膚の処女色しょじょしょくは、いかにも新鮮でみずみずしいが、まだなにか女の甘美なにおいにはとぼしい。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ロケットの中は、いつものように広く、そして明るく、東助やヒトミの大好きな果実かじつやキャンデーが箱にはいって卓上におかれてある。
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
朝日が明るくあたっていて、葉を落としつくして果実ばかり残した柿の、紅玉こうぎょくのような肌を輝かせていた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
質朴しつぼくあいするに堪へたり、余炉辺にし一客にふて曰く、是より山奥にいたらば栗樹くりありや否、余等一行探検たんけん中途ちうとにして飢餓きがおちゐることあらん乎、栗等の果実くわじつりて餓死がしのがれんとすと
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)