立原道造
1914.07.30 〜 1939.03.29
著者としての作品一覧
暁と夕の詩(新字旧仮名)
読書目安時間:約6分
Ⅰ或る風に寄せて おまへのことでいつぱいだつた西風よ たるんだ唄のうたひやまない雨の昼に とざした窗のうすあかりに さびしい思ひを噛みながら おぼえてゐたおののきも顫へも あれは見 …
読書目安時間:約6分
Ⅰ或る風に寄せて おまへのことでいつぱいだつた西風よ たるんだ唄のうたひやまない雨の昼に とざした窗のうすあかりに さびしい思ひを噛みながら おぼえてゐたおののきも顫へも あれは見 …
夏秋表(新字新仮名)
読書目安時間:約4分
その一 私はふたつのさびしい虫のいのちと交感を持った。 信濃路に夏の訪れのあわただしい日、私は先生の山荘の庭に先生とならんで季節の会話のひまにその虫の声を聞いたのである。春蝉と言っ …
読書目安時間:約4分
その一 私はふたつのさびしい虫のいのちと交感を持った。 信濃路に夏の訪れのあわただしい日、私は先生の山荘の庭に先生とならんで季節の会話のひまにその虫の声を聞いたのである。春蝉と言っ …
白紙(旧字旧仮名)
読書目安時間:約4分
突然が僕を驚かす。僕はそのとき、發見したのだ。ひとりの少女は、埃りにまざつて電車にのつてゐた。朝の空氣が僕たちの間を流れる。僕たちは、眼と眼で、そつとうなづきあふ。ちようど知らない …
読書目安時間:約4分
突然が僕を驚かす。僕はそのとき、發見したのだ。ひとりの少女は、埃りにまざつて電車にのつてゐた。朝の空氣が僕たちの間を流れる。僕たちは、眼と眼で、そつとうなづきあふ。ちようど知らない …
優しき歌 Ⅰ・Ⅱ(新字旧仮名)
読書目安時間:約10分
風信子叢書第四篇 春来にけらし春よ春 まだ白雪の積れども ——草枕 灰色にひとりぼつちに僕の夢にかかつてゐる とほい村よ あの頃ぎぼうしゆとすげが暮れやすい花を咲き 山羊が啼いて一 …
読書目安時間:約10分
風信子叢書第四篇 春来にけらし春よ春 まだ白雪の積れども ——草枕 灰色にひとりぼつちに僕の夢にかかつてゐる とほい村よ あの頃ぎぼうしゆとすげが暮れやすい花を咲き 山羊が啼いて一 …
ゆふすげびと(新字旧仮名)
読書目安時間:約1分
かなしみではなかつた日のながれる雲の下に 僕はあなたの口にする言葉をおぼえた、 それはひとつの花の名であつた それは黄いろの淡いあはい花だつた、 僕はなんにも知つてはゐなかつた な …
読書目安時間:約1分
かなしみではなかつた日のながれる雲の下に 僕はあなたの口にする言葉をおぼえた、 それはひとつの花の名であつた それは黄いろの淡いあはい花だつた、 僕はなんにも知つてはゐなかつた な …
夜に就て(旧字旧仮名)
読書目安時間:約7分
凡そ人は夢のなかに氣ままにしのびいることの出來ないたちのものである。それは夢といふものが、シヤボン玉に似て、無理になかへおしこまうとするとやぶれてしまふからである。 ところが、ゴン …
読書目安時間:約7分
凡そ人は夢のなかに氣ままにしのびいることの出來ないたちのものである。それは夢といふものが、シヤボン玉に似て、無理になかへおしこまうとするとやぶれてしまふからである。 ところが、ゴン …
萱草に寄す(新字旧仮名)
読書目安時間:約5分
SONATINE No.1 はじめてのものに ささやかな地異はそのかたみに 灰を降らしたこの村にひとしきり 灰はかなしい追憶のやうに音立てて 樹木の梢に家々の屋根に降りしきつた そ …
読書目安時間:約5分
SONATINE No.1 はじめてのものに ささやかな地異はそのかたみに 灰を降らしたこの村にひとしきり 灰はかなしい追憶のやうに音立てて 樹木の梢に家々の屋根に降りしきつた そ …
“立原道造”について
立原 道造(たちはら みちぞう、1914年〈大正3年〉7月30日 - 1939年〈昭和14年〉3月29日)は、昭和初期に活躍し、24歳8か月で急逝した日本の詩人。建築家としての足跡も残した。別筆名(旧制一高時代の短歌投稿時に使用)に、三木祥彦・山木祥彦がある。東京帝国大学工学部建築学科卒業、学位(当時は称号)は工学士(東京帝国大学)。東大建築学科在学中の3年間、同学科より辰野賞を連続受賞、詩作では1938年に中原中也賞を受賞。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
“立原道造”と年代が近い著者
きょうが命日(2月10日)
今月で生誕X十年
今月で没後X十年
今年で生誕X百年
平山千代子(生誕100年)
今年で没後X百年
大町桂月(没後100年)
富ノ沢麟太郎(没後100年)
細井和喜蔵(没後100年)
木下利玄(没後100年)
富永太郎(没後100年)
エリザベス、アンナ・ゴルドン(没後100年)
徳永保之助(没後100年)
後藤謙太郎(没後100年)
エドワード・シルヴェスター・モース(没後100年)