大江鉄麿
1915 〜 1944
著者としての作品一覧
河の上の職場(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
黒い水面が時々石炭の切れ口のように、ギラギラと河波の照りかえし、 中ひざまでせきとめられ、八本のミキサコンクリトがけの鉄骨に、 歯をむきだし、 カプリと、 背筋をひきちぎる音波をう …
読書目安時間:約2分
黒い水面が時々石炭の切れ口のように、ギラギラと河波の照りかえし、 中ひざまでせきとめられ、八本のミキサコンクリトがけの鉄骨に、 歯をむきだし、 カプリと、 背筋をひきちぎる音波をう …
職場の歌:――遠き地にいったるあいつにおくる――(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
ダンダンダンダン…… 歯車がかちかちとわめいている モートルの野郎はブーンとうなっていやがらあ ベルトが二百五十の回転速力できざむ様に…… ダンダンダンダン…… 源兄いお前そのベル …
読書目安時間:約2分
ダンダンダンダン…… 歯車がかちかちとわめいている モートルの野郎はブーンとうなっていやがらあ ベルトが二百五十の回転速力できざむ様に…… ダンダンダンダン…… 源兄いお前そのベル …
市立共同宿泊所(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
とさつ場のようにむんむんとしたいきれ、悪臭がふんと鼻したにたれてくる。 ひとつひとつの寝台が継歯のように波立っている。 堂々と街ののど笛に背筋を暗く震わしている鉄筋コンクリトの四階 …
読書目安時間:約2分
とさつ場のようにむんむんとしたいきれ、悪臭がふんと鼻したにたれてくる。 ひとつひとつの寝台が継歯のように波立っている。 堂々と街ののど笛に背筋を暗く震わしている鉄筋コンクリトの四階 …
懐(新字新仮名)
読書目安時間:約2分
白樺の梢に冬眠は 引き裂くような雪肌を蒙古颪に冷めたくとぎすましている どんよりな雪雲に包まれた部落 彼方へずうと永く続き切っている地面 房々と綿の実ったような雪ころ 蹴ちらされた …
読書目安時間:約2分
白樺の梢に冬眠は 引き裂くような雪肌を蒙古颪に冷めたくとぎすましている どんよりな雪雲に包まれた部落 彼方へずうと永く続き切っている地面 房々と綿の実ったような雪ころ 蹴ちらされた …
“大江鉄麿”と年代が近い著者
今月で没後X十年
今年で生誕X百年