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『市立共同宿泊所』
ふりがな文庫
『
市立共同宿泊所
(
しりつきょうどうしゅくはくじょ
)
』
とさつ場のようにむんむんとしたいきれ、悪臭がふんと鼻したにたれてくる。 ひとつひとつの寝台が継歯のように波立っている。 堂々と街ののど笛に背筋を暗く震わしている鉄筋コンクリトの四階建。 まるで寄生蟹のように茶溜小屋でうごめいている宿泊人の群 …
著者
大江鉄麿
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「詩精神」1935(昭和10)年4月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
今
(
こ
)
郷々
(
くにぐに
)