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『懐』
ふりがな文庫
『
懐
(
ふところ
)
』
白樺の梢に冬眠は 引き裂くような雪肌を蒙古颪に冷めたくとぎすましている どんよりな雪雲に包まれた部落 彼方へずうと永く続き切っている地面 房々と綿の実ったような雪ころ 蹴ちらされた足跡が いとなけき者の 生活をしのぶ様に…… 「おっ母よ」 …
著者
大江鉄麿
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「詩精神」1934(昭和9)年11月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
眸
(
ひとみ
)
美味
(
うま
)
颪
(
おろし
)