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『白紙』
ふりがな文庫
『
白紙
(
はくし
)
』
突然が僕を驚かす。僕はそのとき、發見したのだ。ひとりの少女は、埃りにまざつて電車にのつてゐた。朝の空氣が僕たちの間を流れる。僕たちは、眼と眼で、そつとうなづきあふ。ちようど知らない人間同士がするやうに。それから、僕は、何でもない數字を計算す …
著者
立原道造
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「こかげ 第3号」1932(昭和7)年9月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
汚點
(
しみ
)