“餓死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がし59.2%
うえじに21.1%
うゑじに14.1%
うえじ2.8%
うゑし1.4%
かつゑじに1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁坊は餓死がしするか、さもなければこのへんの名物である白熊に頭からぱくりとやられて、向うのおなかをふとらせるか、どっちかであろう。
大空魔艦 (新字新仮名) / 海野十三(著)
くださりませ。私は今日で十日というもの米一粒も食べませぬ。はすの実一つ食べませぬ。私は餓死うえじにいたします。どうぞお助けくださりませ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この大漁獲だいりようがあつたので、明日あすからは餓死うゑじに心配しんぱいはないとおもふと、人間にんげん正直せうじきなもので、そのゆめはいとやすく、あさ寢醒ねざめ何時いつになくむねおだやかであつた。
「なんぞ、策はないか。……よい思案は。……ほうっておいたら大高表の者ども、みすみす餓死うえじぬであろうが」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
餌袋ゑぶくろも持たぬ所を見れば、可哀さうに餓死うゑしんだと見える。
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
親子棄てられて路辺みちばた餓死かつゑじにするのを、私は親子の名誉、家の名誉と思ふのです。今我々親子の世間からうとまれてゐるのは、自業自得の致すところで、不名誉の極です!
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)