“うゑじに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
餓死62.5%
飢死31.3%
饑死6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山畠やまはたけにかけがへのないいねくさつては、餓死うゑじにでござりまする、総領さうりやうわしは一ばん働手はたらきて、かうしてはられませぬから、とことわりをいつて、やれくでねえぞ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さまし立歸りしに財布の見えねば南無三と取て返してさがせし處只今の次第ゆゑ此上は親子三人飢死うゑじにより外なしと覺悟致せしと涙を拭々ふき/\かたりければ駕籠舁かごかきは始終を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そのときのこの男の心もちから云へば、饑死うゑじになどと云ふ事は、殆、かんがへる事さへ出來ない程、意識の外に追ひ出されてゐた。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
どうにもならない事を、どうにかする爲には、手段しゆだんを選んでゐるいとまはない。選んでゐれば、築土ついぢの下か、道ばたの土の上で、饑死うゑじにをするばかりである。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)