“飢死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うえじに58.8%
うゑじに29.4%
うえじ5.9%
きし5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貧苦の中に、四人の子を大きく仕上げ、自分もこの年まで、ともあれ飢死うえじにもせず生きて来られたのは、土の御恩だというのであった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いえ、わたしはまだもつと働けます。今、休むと、うちの者が飢死うゑじにしてしまひます。もつとよく働きますから続けさして下さい。」
こほろぎの死 (新字旧仮名) / 村山籌子(著)
天井はもう落ちてこなくなったけれど、ぼくは、このまま飢死うえじにするんじゃないかと、どんなにおそろしかったかしれやしない。
妖怪博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
もう一つの丸い自然石の表には、「三界之万霊」とあり、両側に、「飢死きし」「横死おうし」と彫ってある。年代が書いてないけれども、随分、古いものらしい。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)