“飢渇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きかつ96.2%
かわ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その後拙者、先生の家に客となり、半年教授を受けました。先生の性質、草木を愛することは、飢渇きかつして飲食を求むるよりもたしなみます。
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
糧食の道、水の手の落口も、たれてしまった。城中の兵は、眼に領内の焦土をながめ、身のまわりには、飢渇きかつか死の影しか見られなかった。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何しろ暫く飢渇かわいておったところですから、骨休めというので、ツン公と二人で燗もせぬ酒をグビリグビリやっております、とその横で大惣がウンウン唸り出しました。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)