トップ
>
飢死
>
うえじに
ふりがな文庫
“
飢死
(
うえじに
)” の例文
貧苦の中に、四人の子を大きく仕上げ、自分もこの年まで、ともあれ
飢死
(
うえじに
)
もせず生きて来られたのは、土の御恩だというのであった。
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
レイモンド嬢は自分の隠してやった賊を、そのまま放っておいたら
飢死
(
うえじに
)
をしてしまうだろうということが心配になった。
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
大阪では
大塩平八郎
(
おおしおへいはちろう
)
の乱が二月に起り、江戸でも春から人気が沈み切って、毎日何百という
飢死
(
うえじに
)
がある有様です。
黄金を浴びる女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それっくれえ手前たちゃ
萎
(
しを
)
れてたんだ。——それにまた、己がそれをしなかったら、手前らは
飢死
(
うえじに
)
してたろうて。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
これが
普通
(
なみ
)
の女であったらわア/\騒いで
屹度
(
きっと
)
人を呼びましょう、それでも助ける人がなければ可愛や
食物
(
くいもの
)
はなし棺の中で
飢死
(
うえじに
)
に死んで仕舞うだけ、実にどうも非道の致し方で
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
人間は、先ず正直でなければならないという、一番大事な点が今日では互に信じられないようにまでなっています。正直で
飢死
(
うえじに
)
する方が正しいのか。それとも、要領をよくして生きる方が得なのか。
美しく豊な生活へ
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「
飢死
(
うえじに
)
の自由」は九尺二間の長屋を占領し
たたかいの中に
(新字新仮名)
/
今野大力
(著)
だがその前二年ってものは、馬鹿めが! あいつは
饑
(
かつ
)
えていやがったんだよ。奴は乞食をする、盗みはやる、人殺しをやる、おまけに
飢死
(
うえじに
)
と来るんだからなあ!
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
去年の
元亨
(
げんこう
)
元年の夏は、近年の大飢饉ともいわれたのに、いったい公卿の行き仆れや武家の
飢死
(
うえじに
)
が一人でもあったかい。……ええおい、そこで乳呑みを抱いている女衆よ。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
仮令
(
たとい
)
主
(
しゅう
)
でも家来でもお家の為を思う者を用いなければ止むを得んから
主家
(
しゅか
)
を出る、
飢死
(
うえじに
)
しても此の屋敷には居らんと、重役の者と
争論
(
いさかい
)
を致しまして家出を致しまして四ヶ年程浪人致して居りました
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「その代り、俺が死んでしまえば、浜路は誰も気の付かぬところで
飢死
(
うえじに
)
だぞ。この鉄馬という近い身寄りがありながら、大坪家の跡取りにも、娘の婿にも考えなかった
罰
(
ばち
)
だ。へッ、へッ、へッ、へッ」
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
飢
常用漢字
中学
部首:⾷
10画
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
“飢”で始まる語句
飢
飢饉
飢餓
飢渇
飢民
飢寒
飢饉年
飢餲
飢凍
飢人