“饑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
う51.2%
うえ17.4%
ひも16.5%
うゑ5.0%
かつ4.1%
ひもじ1.7%
へ1.7%
うゆ0.8%
うゝ0.8%
き0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次には「怖ろしき事四方において彼を懼(おそ)れしめ、その足に従いて彼を追う」、そして「その力は饑(う)え、その傍には災禍(わざわい)そなわり……」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
赤ん坊は饑(うえ)と疲れで根気がつきて、母親の肩にうとうとと眠った。母親は保育院へつくと、少しの躊躇もなく、つかつかと入って行った。
小さきもの (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
自分達の泥まみれの仕事着も饑(ひも)じい空腹も忘れ果てたように、白壁の煉塀を廻らした宏壮な北野家の邸を仰いでいるのをよく見た。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
若しわが説くところ汝の饑(うゑ)を鎭(しづ)めずば、汝ベアトリーチェを見るべし、さらば彼は汝のために全くこれらの疑ひを解かむ 七六—七八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そして、そのすべてが饑(かつ)ゑて死んだ餓鬼の如く痩せ衰へた姿で、どうして呉れる、どうして呉れると叫ぶのである。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
ニウトンは地球の重力を発明した。カントは素晴しい哲学の本を書いた。ベエトオヴヱンは聾(つんぼ)になつた。ミレエは腹が減つて饑(ひもじ)いと言つた。
御慈悲の深い上人様は何(ど)の道我(おれ)を好漢(いゝをとこ)にして下さるのよ、ハヽヽ、なあお吉、弟を可愛がれば好い兄(あにき)ではないか、腹の饑(へ)つたものには自分が少しは辛くても飯を分けてやらねばならぬ場合もある
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
あまつさへ饑(うゆ)る時は、市(いち)に走りて人間(ひと)を騒がすなんど、片腹痛き事のみなるに、機会(おり)もあらば挫(とりひし)がんと、常より思ひゐたりしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
われらの中の最美物(いとうつくしきもの)なる第五の光は、下界擧(こぞ)りてその消息(おとづれ)に饑(うゝ)るほどなる戀より吹出づ 一〇九—一一一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
アア妾は今覚(さ)めたるか、覚めてまた新しき夢に入るか、妾はこの世を棄てん乎(か)、この世妾を棄つる乎。進まん乎、妾に資と才とあらず。退(しりぞ)かん乎、襲(おそ)うて寒(かん)と饑(き)とは来らん。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)