“饑餓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きが90.0%
うえ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の大きくくぼんだ眼窩がんかや、その突起したあごや、その影のように暗鬱な顔の色には、道に迷うた者の極度の疲労と饑餓きがの苦痛が現れていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
ところが、飢えたる者は人の美饌びせんくるを見ては愈々飢のくるしみを感ずる道理がある。ける者は人の饑餓きがに臨めるを見ては、余計に之を哀れむの情を催す道理がある。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
雀が饑餓うえという因により、羽翼の羽ばたきという縁によって稲田のところへ飛んで来て、稲穂をついばもうとするのが果であります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)