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饑餓
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きが
ふりがな文庫
“
饑餓
(
きが
)” の例文
彼の大きく
窪
(
くぼ
)
んだ
眼窩
(
がんか
)
や、その突起した
顋
(
あご
)
や、その影のように暗鬱な顔の色には、道に迷うた者の極度の疲労と
饑餓
(
きが
)
の苦痛が現れていた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
ところが、飢えたる者は人の
美饌
(
びせん
)
を
享
(
う
)
くるを見ては愈々飢の
苦
(
くるしみ
)
を感ずる道理がある。
飽
(
あ
)
ける者は人の
饑餓
(
きが
)
に臨めるを見ては、余計に之を哀れむの情を催す道理がある。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
子供はみじめな
穢
(
きたな
)
い姿で、その頬には
饑餓
(
きが
)
の色がただよい、その眼には恐怖の色が浮かんでいた。
世界怪談名作集:02 貸家
(新字新仮名)
/
エドワード・ジョージ・アール・ブルワー・リットン
(著)
当局者は
能
(
よ
)
く罪を罰するを知れり、乞い問う、罪を
贖
(
あがな
)
い得たる者を救助するの法ありや、再び
饑餓
(
きが
)
の前に
晒
(
さら
)
して、むしろ監獄の楽しみを想わしむることなきを
保
(
ほ
)
し得るや。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
この主張は、実に、人類の食物の半分を奪おうと
企
(
くわだ
)
てるものである。
換言
(
かんげん
)
すれば、この主張者たちは、世界人類の半分、則ち十億人を
饑餓
(
きが
)
によって殺そうと計画するものではないか。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
それは、此の国が貧しく
饑餓
(
きが
)
に脅されており、又、現在、彼等酋長達の家や部落が、長い間の主人の不在のために、整理を必要としていることを、自分が良く知っているからだ、ということ。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
是れ彼が無惨の死に終りし
動力
(
モチイブ
)
なり、源因なり、伏線なり。別言すれば彼は術語の罪過を犯せしものなり。孔子の
饑餓
(
きが
)
に
苦
(
くるし
)
められしことあるも、
孟子
(
まうし
)
が
轗軻
(
かんか
)
不遇に終りしも、帰する所は同一理なり。
罪過論
(新字旧仮名)
/
石橋忍月
(著)
「酸素
饑餓
(
きが
)
という状態ですな。」
童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
分与
(
ぶんよ
)
したる田畑をば親族の名に書き換え、即ちこれに売り渡したる
体
(
てい
)
に持て
做
(
な
)
して、その実は再び
本家
(
ほんけ
)
の
有
(
ゆう
)
となしたるなど、少しも油断なりがたく、彼の死後は
殊更
(
ことさら
)
遺族の
饑餓
(
きが
)
をも
顧
(
かえり
)
みず
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
(兵卒らこの時
漸
(
ようや
)
く
饑餓
(
きが
)
を回復し良心の
苛責
(
かしゃく
)
に
勝
(
た
)
えず。)
饑餓陣営:一幕
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
饑餓
(
きが
)
の
陣営
(
じんえい
)
日にわたり
饑餓陣営:一幕
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“饑餓”の意味
《名詞》
饑 餓(きが 「飢餓」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
飢餓の別表記。
(出典:Wiktionary)
饑
漢検1級
部首:⾷
21画
餓
常用漢字
中学
部首:⾷
15画
“饑餓”で始まる語句
饑餓行進