“顋”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あご89.7%
あぎと4.7%
おとがい2.8%
おとがひ1.9%
えら0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“顋”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸6.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.5%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
彼女はあごで差し招くと、供の侍は麻のしでをかけたさかきの枝を白木の三宝に乗せて、うやうやしく捧げ出して来た。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お孝が、ふと無意識のうちに、一種の暗示を与えられたように、てのひららしながら片手の指をあごに隠した。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其のとんがつたあぎとのあたりを、すら/\となびいて通る、綿わたの筋のかすかに白きさへ、やがてしもになりさうなつめたい雨。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
きらり/\と四振よふり太刀たち二刀ふたふりづゝをななめに組んで、彼方かなたあぎとと、此方こなたの胸、カチリと鳴つて、ぴたりと合せた。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
と包ましやかに、薄藤色の半襟を、面痩おもやせた、が、色の白いおとがいおさえて云う。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかし、彼女の頭に映っていたかつての彼の男々おおしく美しかったあの顔は、今は拡まったくぼみの底に眼を沈ませ、ひげは突起したおとがいおおって縮まり、そうして、彼の両頬は餓えた鹿のように細まって落ちていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
又は折ふし海べに下り立つて、すなどらうと思ふ時も、海松房みるぶさほどなひげの垂れたおとがひをひたと砂につけて、ある程の水を一吸ひ吸へば、たひかつを尾鰭おびれをふるうて、ざはざはと口へ流れこんだ。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
されば竹にさへづ舌切雀したきりすゞめ、月に住むうさぎ手柄てがらいづれかはなしもれざらむ、力をも入れずしておとがひのかけがねをはづさせ、高き華魁おいらんの顔をやはらぐるもこれなり。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
魚のえらのように赤いガーター。
新種族ノラ (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)