“掻出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいだ40.0%
かきだ40.0%
かんだ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうよ、大百じゃァない。……そんな大百でないだけチョロリ人に乗せられる。——掻出かいだされゝばすぐその気になる。」
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
大蛇だいじゃあぎといたような、真紅まっかな土の空洞うつろの中に、づほらとした黒いかたまりが見えたのを、くわの先で掻出かきだして見ると——かめで。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
りや、さうだことふんぢやねえ、先刻さつきあゝだになにつもらつてるもんか、まつとしいなんちへばはら掻裂かつツえて小豆飯あづきめし掻出かんだしてやつから、りやくちばかしいごかしてつからろうそれ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)