“かんだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神田94.5%
神立2.2%
掻出1.1%
甲立1.1%
癇立1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜、兄さんは僕を連れて、神田かんだへ行き、大学の制帽と靴とを買ってくれた。僕はその帽子を、かぶって帰った。帰りのバスの中で
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
秩父嶺ちちぶね神立かんだちわたる朝の雲み声いさぎよし若きぢきみや
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
りや、さうだことふんぢやねえ、先刻さつきあゝだになにつもらつてるもんか、まつとしいなんちへばはら掻裂かつツえて小豆飯あづきめし掻出かんだしてやつから、りやくちばかしいごかしてつからろうそれ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
子供はしきりに「氷……氷……。」などと甲立かんだった弱々しい声で呼んでいた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
けれども、風の音は断えず耳もとをかすめた。台所の流し元に唯一枚められて居るガラス板が、がちやがちやと揺れどほしに揺れて、彼の耳と心とを癇立かんだたせた。