“しんでん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
新田37.3%
寝殿29.4%
神殿13.7%
深殿5.9%
心田5.9%
神伝2.0%
新殿2.0%
神田2.0%
身田2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ところが、その古くからの荘園も、新田しんでんも、兄上が十三年もお留守のまに、みな三家の叔父が、各〻めいめい、分けてしまいました」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お昼から西のたい——寝殿しんでんの左右にある対の屋の一つ——のお嬢様が来ていらっしって碁を打っていらっしゃるのです」
源氏物語:03 空蝉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
と、四つンばいになって、のこのこはいこんだのは、八神殿しんでん床下ゆかした藁蓙わらござを一枚かかえこんで、だんだんおくのほうへいざってきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いうまでもなく、この深殿しんでんへ、そうして無断に来るひとは、浅井長政のほかにはない。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこでまた勇気を振起ふりおこして草をとる。一本また一本。一本除れば一本るのだ。草の種は限なくとも、とっただけは草が減るのだ。手には畑の草をとりつゝ、心に心田しんでんの草をとる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
神伝しんでん火独楽ひごまがいかにおそるべき魔力まりょくをもっているかということは、だれよりも同じ水独楽みずごま持主もちぬし蛾次郎はよく知っているので、あいつを
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
通力つうりきのある神伝しんでん魔独楽まごま
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて、身を起すと、廊下を遠く渡って、数寄屋のある新殿しんでんのほうへ歩いて行った。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それゆゑにこれ異變いへんがあるたびに、奉幣使ほうへいしつかはして祭祀さいしおこなひ、あるひ神田しんでん寄進きしんし、あるひ位階いかい勳等くんとうすゝめて神慮しんりよなだたてまつるのが、朝廷ちようてい慣例かんれいであつた。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
涌蓮、名は達空たつくう、伊勢国一身田しんでんの人である。嘗て江戸に住し、後嵯峨に隠れて、獅子巌集ししがんしふを遺して終つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)