“寝殿”の読み方と例文
読み方割合
しんでん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つづいてそれがどっと雪崩なだれを打つときの声に変ります。わたくしはほとんどもう寝間着姿で、寝殿しんでんのお屋敷にじ登ったのでございます。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
「お昼から西のたい——寝殿しんでんの左右にある対の屋の一つ——のお嬢様が来ていらっしって碁を打っていらっしゃるのです」
源氏物語:03 空蝉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
天皇のご寝殿しんでんも、変と同時に、炎にくるまれてはいたが、そこへ幕兵が駈けのぼって来るまでには、なお、お身支度やら何やらの、寸時のいとまが幸いにあった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)