“一乗寺”の読み方と例文
読み方割合
いちじょうじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに土匪は、兇猛ではあるが、武器の統一も、訓練もないので——これを一乗寺いちじょうじさがまつの決戦の時から思うと——武蔵はまだ生死の境にふみこんでいる心地はしなかった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかるに、或る時上人が使をってその男の跡をつけさせると、男は西坂本(江州の坂本ではなく、比叡山の西側の山麓、即ち現在の京都市左京区一乗寺いちじょうじ辺)を下って蓮台野れんだいのへ行くのであった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)