“高台寺”の読み方と例文
読み方割合
こうだいじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこらは、もう高台寺こうだいじの境内に近いところで、蓊欝おううつとした松の木山がすぐ眉に迫り、節のすなおな、真青な竹林が家のうしろに続いていたりした。
黒髪 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
京都きょうとの画工某のいえは、清水きよみずから高台寺こうだいじく間だが、この家の召仕めしつかいぼく不埒ふらちを働き、主人の妻と幼児とを絞殺こうさつし、火を放ってその家をやいた事があるそうだ
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
高台寺こうだいじかどこかの法師達が来て石を積み重ねておいたという所に、誰とはなく花や水など供えていた跡があったので、仮に、そこを信長以下殉難じゅんなんの将士一同の霊地として、信孝と秀吉は
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)