“秋篠寺”の読み方と例文
読み方割合
あきしのでら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ秋篠寺あきしのでら伎芸天ぎげいてん興福寺こうふくじの十大弟子のごとく不自然さの認められないものにおいてのみ、自分はこだわりなく没入し得たのであった。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
秋篠寺あきしのでらの伎芸天女や、薬師寺の吉祥天きちじやうてんといつたやうな結構な美術品は幾度となく見は見たが、いつといふ事なし、それだけでは何だか物足りなくなつて、旅籠はたご徒然つれ/″\
いま、秋篠寺あきしのでらという寺の、秋草のなかに寐そべって、これを書いている。いましがた、ここのすこし荒れた御堂にある伎芸天女ぎげいてんにょの像をしみじみと見てきたばかりのところだ。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)