“吉祥天”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きっしょうてん60.0%
きちじやうてん20.0%
きちじょうてん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、西のかたはるかに、山城国やましろのくに浄瑠璃寺じょうるりでら吉祥天きっしょうてんのお写真に似させ給う。白理はくり優婉ゆうえん明麗めいれいなる、お十八、九ばかりの、ほぼひとだけの坐像である。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
秋篠寺あきしのでらの伎芸天女や、薬師寺の吉祥天きちじやうてんといつたやうな結構な美術品は幾度となく見は見たが、いつといふ事なし、それだけでは何だか物足りなくなつて、旅籠はたご徒然つれ/″\
しかも無限性を牽出ひきだすもの、こゝに吉祥天きちじょうてん伎芸天ぎげいてん弁財天べんざいてんなどゝいふ天女型の図像が仏菩薩ぼさつ像流行を奪つて製作され、中の幾つかゞ今日に残り、人間性の如何いか矛盾むじゅんであり
老主の一時期 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)