“文天祥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶんてんしょう60.0%
ぶんてんしやう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文天祥ぶんてんしょうが天命に安んずるこそ丈夫の襟懐きんかいではあるが、盗人の屋尻やじりを切るような真似をせにゃならぬのも時節。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私自身の経験によっても私は文天祥ぶんてんしょうがドウ書いたか、白楽天がドウ書いたかと思っていろいろ調べてしかる後に書いた文よりも、自分が心のありのままに、仮名かなの間違いがあろうが
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
吾々われ/\が十六七のとき文天祥ぶんてんしやう正気せいきの歌などにかぶれて、ひそかに慷慨かうがい家列伝に編入してもらひたい希望で作つたものと同程度の出来栄できばえである。
艇長の遺書と中佐の詩 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
維新回天の時やうやく迫れるの頃、長刀短袴たんこの青年にして、文天祥ぶんてんしやう正気之歌せいきのうたを知らざる者なかりしが如く、今の世、杖を学林に曳くものにして、未だ『天地有情』を知らざるものはあらじ。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)