“文書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もんじょ36.0%
もんじよ16.0%
ぶんしょ12.0%
ぶんしよ8.0%
ふみ8.0%
ぶんか8.0%
かきもの4.0%
てがみ4.0%
ふみかき4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
別後の情を細叙するにもいとまあらず、引かれて大臣にえっし、委托いたくせられしは独逸語ドイツごにてしるせる文書もんじょの急を要するを翻訳せよとの事なり。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
『まだ/\もつとおほくの證據しようこ御座ございます、陛下へいかよ』とつて白兎しろうさぎは、にはかあがり、『文書もんじよ只今たゞいまひろひましたのです』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
命数ナキヲ知リ自ラ特製ノ棺ヲ造リテ土中ニ下リテ死ス——それからもう一つの文書ぶんしょは比較的新らしいものですが
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ゾオラが偶々たま/\醜悪しうあくのまゝをうつせば青筋あをすじ出して不道徳ふだうとく文書ぶんしよなりとのゝしわめく事さりとは野暮やぼあまりに業々げふ/\しき振舞ふるまひなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
のぼりの瞼しさきだ(こは文書ふみ樽板たるいたの安全なりし世に造られき)に破らる 一〇三—一〇五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
絵かきの方は、昔から相場附けがほぼきまっているから、これはわりあいに手なずけやすいが、文書ぶんかきの方はトカク店が新しいだけに、しながややこしくていけねえ。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
されどこはカザールまたはアクアスパルタよりならじ、かしこより來りてかの文書かきものたづさはる者或ひはこれを避け或ひはこれをちゞむ 一二四—一二六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
叡山えいざんから降りて来た一人の寺侍がある。一枝いっしの梅に、文書てがみいつけて、五条の西洞院へはどう行きますかと、京の往来の者にたずねていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「われらの知ったことではない。歌人うたよみ文書ふみかきには、平家の世であろうが、源氏の世であろうが、春にかわりはなし、秋に変りはなし、いつの世にも、楽しもうと思えば楽しめる」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)