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ぶんしよ
盜らつた
上に
恁うして
暇潰して、おまけに
分署へ
出て
怒られたり
何つかすんぢや、こんな
詰んねえこたあ
滅多ありあんせんかんね
H
分署の
前の
通……せはしい
電車の
鐸……
次の
日に
漸く
主人は
歸つた。
巡査へ
噺をして
見たが
其の
時はもう
被害者からの
申報書が
分署へ
提出されてあつたので
更に
分署長へ
懇請して
見た。
「どうもわし
等分署へなんぞ
出んな、なんぼにも
厭でがすかんね、
屹度怒られんでがすからはあ」とのみいふのである。
ゾオラが
偶々醜悪のまゝを
写せば
青筋出して
不道徳文書なりと
罵り
叫く事さりとは
野暮の
行き
過ぎ
余りに
業々しき
振舞なり。
堀は不安らしい
目附をして、二つの
文書をあちこち
見競べた。