“被害者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひがいしゃ60.0%
ひがいしや40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多分たぶん被害者ひがいしゃは、くるしみもがき、金魚鉢きんぎょばちのところまでいよつてきて、くちをゆすぐか、または、はちなかみずもうとしたのだろう。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
私もその被害者ひがいしゃである。机の辺へ来て、何遍でも行き先を聞きただす。うるさいから「地獄じごく」というと、かまわず「ハイ地獄!」といって切符きっぷをくれる。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
あつちややうや内儀かみさんのまへまれた。被害者ひがいしや老父ぢいさん座敷ざしきすみ先刻さつきからこそ/\とはなしをしてる。さうしてさら老母ばあさんんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
三人目の被害者ひがいしや金之助の死骸は、二階の金之助の部屋の中に、血潮に染んでそのまゝにしてあります。しかも、死骸の側には鋭利な草苅鎌くさかりがまが一梃。