“ひがいしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
被害者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多分たぶん被害者ひがいしゃは、くるしみもがき、金魚鉢きんぎょばちのところまでいよつてきて、くちをゆすぐか、または、はちなかみずもうとしたのだろう。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
私もその被害者ひがいしゃである。机の辺へ来て、何遍でも行き先を聞きただす。うるさいから「地獄じごく」というと、かまわず「ハイ地獄!」といって切符きっぷをくれる。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
たちまち、責任問題せきにんもんだいこりました。轢死者れきししゃすういちじるしくしたからです。なぜ、警笛けいてきらさなかったか? 被害者ひがいしゃがわでは、こういって、鉄道側てつどうがわ非難ひなんいたしました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
場所ばしょは、岡山市おかやまし郊外こうがいちかいMまちで、被害者ひがいしゃは、四ねんほどまえまで質屋しちやをやつていて、かたわら高利貸こうりかしでもあつたそうだが、目下もっか表向おもてむ無職むしょくであつて
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
一つのさかずきからは、ハッキリした被害者ひがいしゃ指紋しもん検出けんしゅつされたが、ほかの一つには、なにかでふいたものとえて、全然ぜんぜん指紋しもんがついていない。しかしこれで大体だいたい推測すいそくはついた。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)