“目附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めつけ42.1%
めつき36.8%
めっ10.5%
めつ5.3%
めっけ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さすがのお奉行樣も吟味の仕樣がないので、先づおかまひないと云ふことで勘太郎めを一旦下げて置いて、實はちやんと隱し目附めつけをつけてあつたのだ。ねえ、彦三郎さん。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
現に今隣にすわっている二人を見る、マリイの目付も、さっきの唱歌会員を見た目附めつきと、余り違ってはいないようだと思うのである。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
何んのお世辞無く、一回目江戸川氏の作と三回目森下氏の作からは、私としては欠点を目附めっけ出すことは出来ませんでした。
己は癇癪かんしゃくを起したり、猜疑さいぎ目附めつきで見たり、苦々しい事をったりした。礼を言わなくてはならないのに、そんな事をしたのだ。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
... 云うな賽転などなら誰が見ても証拠品と思うワな己の目附めっけたのは未だズット小さいものだ細い者だ」大鞆は益々詰寄つめより「エ何だれ程細い者だ(谷)きかせるのじゃ無いけれど君だから打明けるが実は髪の毛だ、夫も唯一本アノ握ッた手に附て居たから誰も知らぬ先に己がコッソリ取ッて置た」大鞆は心の中にてひそかに笑を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)