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徒目附
で講武所總體は右の御進發の
御供、親父も同じく大阪に滯在するうち
徒目附といふ役に轉じた。そこで私も京都の方を
廢して、親父と一緒に大阪に來て居た。
物音を聞き附けて、最初に駆け附けたのは、泊番の
徒目附であった。次いで目附が来る。大目附が来る。
本締が来る。医師を呼びに
遣る。三右衛門の妻子のいる
蠣殻町の
中邸へ使が走って行く。
還羅鷄籠に乘せ
徒目附足輕目附等
警固なし其の外松本理左衞門黒崎又左衞門
市田武助
栗坂藤兵衞
抔吟味掛の役人
何も
駕籠に
打乘又九郎兵衞夫婦村役人共大勢付
添本多家用人
笠原常右衞門惣取締として江戸表へ出立なしたりけり