“かちめつけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
徒目附33.3%
徒士目付25.0%
徒目付25.0%
歩行目附8.3%
歩行目付8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物音を聞き附けて、最初に駆け附けたのは、泊番の徒目附かちめつけであった。次いで目附が来る。大目附が来る。本締もとじめが来る。医師を呼びにる。三右衛門の妻子のいる蠣殻町かきがらちょう中邸なかやしきへ使が走って行く。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
明日あしたの空模様も、まず、晴と見ながら、表方へ来ると、ちょうど、徒士目付かちめつけ神崎かんざきろうも、供廻りの用意を終って、御用部屋の大きな火鉢のそばで一ぷくっていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
加番は各物頭ものがしら五人、徒目付かちめつけ六人、平士ひらざむらひ九人、かち六人、小頭こがしら七人、足軽あしがる二百二十四人をひきゐて入城する。其内に小筒こづゝ六十ちやう弓二十はりがある。又棒突足軽ぼうつきあしがるが三十五人ゐる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
歩行目附かちめつけ海野三右衛門うんのさんえもん秋山村右衛門あきやまむらえもんのふたりが、そうした中に囲まれている一家族のそばへ寄って、ていねいに頭を下げた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
歩行目附かちめつけ海野三右衛門うんのさんえもんにも、西山の田舎に子どもがある。こんど老公の供をして来ているまも、思い出すのは子どものことだけだった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かえって殿のおほめにあずかり、八重には、重役の伊村作右衛門末子作之助の入縁仰せつけられて中堂の名跡みょうせきをつがせ、召使いの鞠事は、歩行目付かちめつけの戸井市左衛門とて美男の若侍に嫁がせ
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)