“名跡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みょうせき73.9%
みやうせき13.0%
あと4.3%
みょうぜき4.3%
めいせき4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
足手まといと存じましたが、許してやるについて、いずれ叔父の名跡みょうせきを継ぐ者でございますゆえ、四郎右衛門と名のらせましたもので
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九郎兵衞は聞て大いに悦び我等儀われらぎ段々だん/\不仕合ふしあはせ故今は古郷こきやう忘れ難く何か此上は娘お里を手前の女房になし親の名跡みやうせきを立て呉と潸々さめ/″\なみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それに……私は元来、極く田舎の貧乏寺の僧侶の子で御座いまして、父親の名跡あとを継ぐために、曹洞宗の大学を出るだけは出ました者ですが
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
但、御用繁多の折柄につき、広周一存を以て諸国手形相添え差許さしゆるす者也ものなり。尚本懐の上は父三郎兵衛の名跡みょうぜき相違なかるべき事、広周可含置ふくみおくべき者也ものなり
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
助け大功たいこう有し段神妙しんべうなり依て今より十人扶持ふち下され足輕あしがる小頭こがしら申付るなりと家老中より三人へ執達しつたつに及びければお花友次郎は云に及ばず忠八まで君恩くんおんかたじけなきに感涙かんるゐ止め敢ず何れも重々ぢう/\有難ありがたき段御うけ申上て引退しりぞき夫より友次郎は改めて松田の養子となり養家やうか名跡めいせき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)