“大功”の読み方と例文
読み方割合
たいこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今でも帆村荘六は、あの“東京要塞”と僭称せんしょうしていた某大国の秘密砲台の位置発見に大功たいこうをたてた自記地震計のドラムを硝子ガラス張りの箱に入れて、自慢そうに持っている。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
燈火ともしびもと書物しよもつらき、ひざいだきてせ、これは何時何時いつ/\むか何處どこくにに、甚樣じんさまのやうなつよひとありて、其時代そのときみかどそむきしぞくち、大功たいこうをなして此畫このゑ引上ひきあげところ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼が持ち逃げせる金の内には大功たいこう細瑾さいきんを顧みずちょう豪語をたてとなせる神奈川県の志士が、郡役所の徴税をかすめんとして失敗し、更に財産家に押し入りて大義のためにその良心をあざむきつつ
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)