“僭称”の読み方と例文
読み方割合
せんしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが五名の女給は一丸となり、店側の忠実なる鬼の相を露呈して、自ら特権階級を僭称せんしょうする倉田を軽蔑してはゞからぬ如くである。
金銭無情 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
とはいえ、もしこの曹操が出なかったら、国々の反乱はなおまず、かの袁術の如く、帝王を僭称せんしょうするものが幾人も輩出したろう。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明治維新の行政庁は、名義を正すの目的をもって、かくのごとき官名の僭称せんしょうきらいあるあざなは一時禁ぜられたことがあります。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)