“せんしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戦捷35.8%
僭称18.9%
先蹤18.9%
僣称1.9%
僭上1.9%
先勝1.9%
先聖1.9%
千生1.9%
尠少1.9%
戦傷1.9%
(他:7)13.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
織田軍の一名の兵が、居酒屋で酒をのんだ。戦捷せんしょうの兵はおごりやすいものである。鱈腹たらふく食べ酔って、
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このとき、さきに狐塚きつねづかの柴田勝家の本陣へ、戦捷せんしょう報告にやった使いが、勝家の旨を帯びて帰って来た。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかし、八里半、僭称せんしょうして十三里、一名、書生の羊羹、ともいった、ポテト……どうも脇息向のせんでない。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ところが五名の女給は一丸となり、店側の忠実なる鬼の相を露呈して、自ら特権階級を僭称せんしょうする倉田を軽蔑してはゞからぬ如くである。
金銭無情 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
最初北条方の考では源平の戦に東軍の勝となっている先蹤せんしょうなどを夢みて居たかも知れぬが、秀吉は平家とは違う。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すでに自然主義運動の先蹤せんしょうとして一部の間に認められているごとく、樗牛ちょぎゅうの個人主義がすなわちその第一声であった。
「これは穏やかでないぞ」と村山喜兵衛が云った、「昨日の今日、上意を僣称せんしょうしてこんな事が起こるのは尋常ではない、おれはすぐ御家老に申上げよう、あの三人をたのむぞ」
「お答え申します」と金兵衛が云った、「上意を僣称せんしょういたしましたことは申し訳ございません、また、それはどなたの指図でもなく、私の一存でしたことですが、そうするよりほかに致しかたがなかったのです」
今日でこそ有閑ゆうかん婦人の贅沢はさまで珍しくないようなものの昔は男子でもそうは行かぬ裕福ゆうふくな家でも堅儀かたぎな旧家ほど衣食住のおごりをつつし僭上せんしょうそしりを受けないようにし成り上り者にするのをきらった春琴に奢侈しゃしを許したのはほかに楽しみのない不具の身を憐れんだ親の情であったのだが
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
つぎに、六曜とは先勝せんしょう友引ともびき先負せんぶ仏滅ぶつめつ大安たいあん赤口しゃっくとて、暦書の上に掲げてあり、その繰り方は正月ならば先勝を朔日ついたちとし、友引を二日、先負を三日として、次第に繰りて吉凶を判断することに定めてある。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
真常流注しんじょうるちゅう、外じゃくニ内うごクハ、つなゲル駒、伏セル鼠、先聖せんしょうコレヲ悲シンデ
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼は落語家はなしかの円生の弟子になって千生せんしょうという芸名を貰っていたのである。
廿九日の牡丹餅 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
女仙外史の人の愛読耽翫たんがん所以ゆえんのもの、決して尠少せんしょうにあらずして、而して又実に一ぺん淋漓りんりたる筆墨ひつぼく巍峨ぎがたる結構を得る所以のもの、決して偶然にあらざるを見る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これしきの戦傷せんしょう名誉めいよとしてひとほこることができようか
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とりでの上にはがりふじはたさし物と、あおいしるし王座おうざをしめて戦勝せんしょうをほこっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
といい得て、花やかに浅笑せんしょうした。お夏さん残らず、御存じ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——いま丞相が使臣をそれへ遣わされて、その不平を慰撫いぶし、その欲するものを与え、その誇るものを煽賞せんしょうし、一時、虫をこらえて、礼を厚うしてお迎えあらば、彼らはかならず来って丞相の麾下きかに合流しましょう。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十年前、藩侯執政たりしとき、外寇の議論をたてまつり、船匠せんしょう礮工ほうこう・舟師・技士を海外にやとい、艦を造りほう、水戦を操し礮陣を習わんことを論ず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「いよいよ時節到来。今夜の二更に、呉の兵糧軍需品をあたうかぎりり出して、兵船に満載し、いつぞやお約束のごとく、貴軍へ降参に参ります。依って、船檣せんしょうに青龍の牙旗がきをひるがえした船を見給わば、これ呉を脱走して、お味方の内へすべり込む降参船なりと知りたまえ」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東歌の選鈔せんしょうは大体右の如くであるが、東歌はなお特殊なものは幾つかあり、秀歌という程でなくとも、注意すべきものだから次に記し置くのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ところで、夏から初秋へかけての四ヵ月間の鱒の鮮醤せんしょうはこれを何にたとえようか。魔味とはこの肉膚を指すのではないかと思う。上品にして細やかな脂肪が全身に乗って淡紅の色目ざむるばかりだ。
魔味洗心 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)