“有閑”の読み方と例文
読み方割合
ゆうかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よどのぼって、船で、京都まで来る間に、山陽は初めて、こんどの母の上京が、老後の有閑ゆうかん的旅行ばかりでなく、何か自分に言いたげな一つの問題を持っているらしいことを感じた。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日でこそ有閑ゆうかん婦人の贅沢はさまで珍しくないようなものの昔は男子でもそうは行かぬ裕福ゆうふくな家でも堅儀かたぎな旧家ほど衣食住のおごりをつつし僭上せんしょうそしりを受けないようにし成り上り者にするのを
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)