“せんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
僭上35.2%
戦場15.9%
洗滌11.4%
煽情8.0%
僣上5.7%
宣城5.7%
先生2.3%
専精2.3%
擅場2.3%
千丈1.1%
纎条1.1%
仙丈1.1%
儹上1.1%
千乗1.1%
扇状1.1%
線条1.1%
繊條1.1%
船上1.1%
閃条1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金持の連中もまた、もうけたい奴は盛んに儲け、儲けた上に莫大の配当をしました。そうして、大ビラで贅沢ぜいたく僭上せんじょうの限りを尽しました。
いっぽう、王さまはやっと戦場せんじょうからかえってきました。そして、まっさきに、つまと子どもにあいたい、といいました。
こんなことを、貞操蹂躙ていそうじゅうりんとか色魔しきまとか云って大騒ぎする奴の気が知れない。『洗滌せんじょうすれば、なにごともなかったと同じように清浄になるのだ』
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
まったく見知らぬ男が夜のあいだに死体になって邸内に倒れているなんて、実に申し分のない煽情せんじょう的な光景ですからね
暗黒星 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ぬかるなと申してやれ、十左め、ひっ捕えたらこんどこそ糾明してくれる、あの僣上せんじょうな忠義ぶった面の皮を、こんどこそ引剥ひんむいてくれるぞ、誰かおるか、斎宮、斎宮
門番にしたいと言ってもらいたい、そうすると、私の苦痛もなくなる、私はもと宣城せんじょうの生れで、脚夫きゃくふをしていた関係で、死んでからも死人の籍を運送することを言いつかっている
賭博の負債 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
互のおもわくを晴らして和睦あるべしと、再び宮部善祥坊、徳善院玄以僧正、中村式部少輔一氏、堀尾帯刀先生せんじょう吉晴、山内対馬守の五人を迎えの使者として、聚楽へ遣わすことになった。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
たとえば福田行誡ぎょうかい、原坦山、島地黙雷、南条文雄、村上専精せんじょう、森田悟由、釈雲照、勝峯大徹、織田得能らのごとき、これらの人々は輦轂れんこくのもとに勢力を有しておった。
「雨だれ伝ふやれ簾」は所詮蜂の巣の斬新なるにかぬ。ただ去年のままの破簾に雨垂あまだれしずくが伝う趣は、やはり俳人の擅場せんじょうともいうべき天地である。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
たまたまきこりにえばみちき、おに岩屋いわやのあるという千丈せんじょうたけひとすじにざして、たにをわたり、みねつたわって、おくおくへとたどって行きました。
大江山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
それから三にんのおじいさんはさきって、千丈せんじょうたけのぼって行きました。
大江山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
エディソンはまず炭素の纎条せんじょうを使おうと考えましたが、それにはこれを空気のない場処ばしょに置かなくてはなりませんから、そこで電球を硝子でつくって、最初は紙を炭化してそのなかに入れ
トーマス・エディソン (新字新仮名) / 石原純(著)
つまり今日の電灯はこのようにして出来上って来たのですが、その後、この纎条せんじょうはセルローズから金属線に変り、今ではタングステンという金属が主として用いられるようになったのです。
トーマス・エディソン (新字新仮名) / 石原純(著)
韮崎にらさきから西へ、こまヶ岳たけ仙丈せんじょうなどのすそって、伊那の高遠たかとおへ越えて行く山道がある。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其の臣下に対しては儹上せんじょうに堪うるあたわざらしむるものであるから、織田有楽うらくの工夫であったか何様であったか、客席に上段下段を設けて
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
千乗せんじょうの国を治める秘訣が三つある。即ち、国政の一つ一つとまじめに取組んで民の信を得ること、出来るだけ国費を節約して民を愛すること、そして、民に労役を
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
大将「次は、エーベンタール、扇状せんじょう仕立、この形をつくる。このエーベンタールのベースとちがう所は手とからだとが一平面内にあることにある。よろしいか。九番。」
饑餓陣営:一幕 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
水甕みずがめを割る力を持っているのだから、これを利用して槓杆こうかん線条せんじょうのメカニズムを考案すれば、深夜、最も温度の下ったときに、天井から短剣を落としたり
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
彫りのあるかどのところに、細くて白い繊條せんじょうが二三條附着しています。これは犯人が毒薬を、あとで拭きとった時に用いた材料が何であるかを語っていると思います。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さきに、みかどが、隠岐ノ島を脱出して、名和長年の伯耆ほうき船上せんじょうに拠り、御旗上みはたあげをされたさいにも
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひゅうッと火の閃条せんじょう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)