“洗滌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんじょう66.7%
せんでき13.3%
あらいすすぎ6.7%
あらひ6.7%
せんでう6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょっと労働でもして血液中の水素イオン濃度がわずかに一億分一だけ増すとすぐ呼吸がせわしくなって血液中の炭酸ガスを洗滌せんじょうさせる。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
なるほど、飄逸ユーモア戯喩ジョークは、一種の生理的洗滌せんできには違いないがね。しかし、感情のけ口のない人間にとると、それがまたとない危険なものになってしまうんだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
品川へ行く灌漑専用の堀川で、村の為には洗滌あらいすすぎの用にしかならぬ。一昨々年の夏の出水に、村内で三間ばかり堤防が崩れ、つつみから西は一時首までつかる程の湖水になり、村総出で防水工事をやった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
二人の行動は洗滌あらひのわるい写真の薄くなつて行くやうに、次第にわたくしの記憶から消えて行つた。
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
自分で出来る洗滌せんでうも、成るべくずるけてゐたい方であつた。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)