“一洗滌”の読み方と例文
読み方割合
ひとあらい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浪は水晶の柱のごとく、さかしまにほとばしって、今つッ立った廉平の頭上を飛んで、空ざまにずること十丈、親仁の手許の磨ぎ汁を一洗滌ひとあらい、白き牡丹ぼたんの散るごとく、巌角いわかどに飜って、海面うなづらへざっと引く。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)