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洗滌
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せんじょう
ふりがな文庫
“
洗滌
(
せんじょう
)” の例文
ちょっと労働でもして血液中の水素イオン濃度がわずかに一億分一だけ増すとすぐ呼吸が
忙
(
せわ
)
しくなって血液中の炭酸ガスを
洗滌
(
せんじょう
)
させる。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
こんなことを、
貞操蹂躙
(
ていそうじゅうりん
)
とか
色魔
(
しきま
)
とか云って大騒ぎする奴の気が知れない。『
洗滌
(
せんじょう
)
すれば、なにごともなかったと同じように清浄になるのだ』
恐しき通夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
言い換えれば、下水道を
洗滌
(
せんじょう
)
するようになるであろう。下水道の洗滌という語に吾人がいかなる意味を持たしてるかを、読者は既に知っているはずである。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
道三はそう告げてから、また諸所に
横臥
(
おうが
)
している怪我人を見まわった。
金創
(
きんそう
)
の
洗滌
(
せんじょう
)
やら、
繃帯
(
ほうたい
)
やら、くすり塗布に当っている門生たちと共に、自分も負傷者の治療へかかった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なぜなら、
粉
(
こな
)
茶は茶の残りを集めたいわば茶のくずであるから、
埃
(
ほこり
)
などがまじっていよう。これを
洗滌
(
せんじょう
)
する意味で、ざるの中に入れた茶に水をさすと、乳白色に水がよごれてこぼれてくる。
鮪の茶漬け
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
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彼女は病室用の食器類は全然下女達の手を
藉
(
か
)
りず、煮焚きから持ち運びから、
洗滌
(
せんじょう
)
までを自分が担当し、高熱が続いた一週間程の間は、夜は看護婦と交代して二時間置きに
氷嚢
(
ひょうのう
)
を取り換えなどして
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
すぐに三毛をかかえて
風呂場
(
ふろば
)
にはいって
石鹸
(
せっけん
)
で
洗滌
(
せんじょう
)
を始めたが、このねばねばした油が密生した毛の中に
滲透
(
しんとう
)
したのはなかなか容易にはとれそうもなかった。
子猫
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
あの惨劇のあった後犯人はひそかに、青酸を塗った目盛盤を外し、これを綺麗に
洗滌
(
せんじょう
)
しようと思って此の室にやって来たのです。しかるに犯人のために不幸な出来事が突発した。
赤耀館事件の真相
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その上になお冷水浴、草の帯、鉛板着用、鉛酸液の
洗滌
(
せんじょう
)
、酸水剤の温蒸。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
それからまた、胃の
洗滌
(
せんじょう
)
をすると言って長いゴム管を
咽喉
(
のど
)
から無理に押し込まれたとき、
鼻汁
(
はなじる
)
といっしょにたわいなくこぼれる涙に至っては真に
沙汰
(
さた
)
の限りである。
自由画稿
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
“洗滌”の意味
《名詞》
水や薬品で洗いすすぐこと。
(出典:Wiktionary)
洗
常用漢字
小6
部首:⽔
9画
滌
漢検1級
部首:⽔
14画
“洗滌”で始まる語句
洗滌器
洗滌液