“金創”の読み方と例文
読み方割合
きんそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「へ、ございます。金創きんそうにかけては、川越で一番という方で、御城主の秋元様からもお扶持ふちがあるくらいな上手なんだそうで」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「親分。案の通り、金造は切疵きりきずのくすりを買って行きました。金創きんそういっさいの妙薬という煉薬ねりぐすりだそうで……」
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
道益はふるえのでるほど仰天し、箱根の木賀の湯は金創きんそうにも逆上のぼせにも利くというので、供をつけて湯治にやったところ、五日ばかりして、夜遅く一人で帰ってきた。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)