“きんそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金創63.2%
金瘡26.3%
巾箱5.3%
金創薬5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「親分。案の通り、金造は切疵きりきずのくすりを買って行きました。金創きんそういっさいの妙薬という煉薬ねりぐすりだそうで……」
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「ほんとによい天気でございますの。おかげで私の金瘡きんそうもだんだんよく成って参ります。これというのもそなたというなさけ深いお方があったればこそ。ご恩はいつまでも忘れませぬ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
清閑せいかん消シガタシ。すなわ巾箱きんそうヲ開キ客歳かくさいノ詩ヲ閲シテ煩ヲリ冗ヲ除キテ一百首ヲ得タリ。ひそかニ浪仙ニ擬シ詩ヲ祭リテ労ニ報フ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
『いい所へ戻ってくれた。早速だが、金創薬きんそうの有合せがあるか』
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)