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金創
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きんそう
ふりがな文庫
“
金創
(
きんそう
)” の例文
「へ、ございます。
金創
(
きんそう
)
にかけては、川越で一番という方で、御城主の秋元様からもお
扶持
(
ふち
)
があるくらいな上手なんだそうで」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「親分。案の通り、金造は
切疵
(
きりきず
)
のくすりを買って行きました。
金創
(
きんそう
)
いっさいの妙薬という
煉薬
(
ねりぐすり
)
だそうで……」
半七捕物帳:51 大森の鶏
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
道益はふるえのでるほど仰天し、箱根の木賀の湯は
金創
(
きんそう
)
にも
逆上
(
のぼせ
)
にも利くというので、供をつけて湯治にやったところ、五日ばかりして、夜遅く一人で帰ってきた。
うすゆき抄
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
近所の外科医が招かれて、
金創
(
きんそう
)
の手当てをする。食事から寝起き、文次の親切は親身も及ばないほどだった。若くして
巷
(
ちまた
)
に浪々する篁守人、人の情けに泣かされたのはこのときだった。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
水滸の
寨
(
とりで
)
は、このため、一同色をうしなった。さっそく
宛子城
(
えんしじょう
)
の
病房
(
びょうぼう
)
に入れ、
金創
(
きんそう
)
の手当やら
貴薬
(
きやく
)
を
煎
(
せん
)
じて飲ませるなど、日夜の
看護
(
みとり
)
に他念もない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
残りの二十四名のなかにも重軽の
金創
(
きんそう
)
火創を受けて歩行困難を訴えるもの三人……
目的地
(
めあて
)
とする江戸との間にまだ四十里の山河をへだてているにすでにこの減勢とは、
統帥
(
とうすい
)
軍之助の胸中
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
自分の家法とする
金創
(
きんそう
)
の名薬は、以前、その授翁様を通じて、
前
(
さき
)
に討死遊ばした正成様の御陣へもさしあげて、お
賞
(
ほめ
)
にあずかったことがあると云った。
日本名婦伝:大楠公夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たいがいの
金創
(
きんそう
)
は、三日の入浴で肉が盛り上り、五日で傷口がふさがり、七日でうす皮が張り、十日ですっぱり痛みが
除
(
と
)
れて、十五日目には跡形もなく、一月もいれば、傷あとを打っても叩いても
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
それは、
周瑜
(
しゅうゆ
)
が
金創
(
きんそう
)
の重態で仆れたことと、荊州、襄陽、南郡の三要地を、玄徳に取られたことの二つだった。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
傷を洗い
金創
(
きんそう
)
を巻きかえなどされて、幾分気がハッキリしてきたが、万吉は夜になってしきりに昂奮しだした。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
道三はそう告げてから、また諸所に
横臥
(
おうが
)
している怪我人を見まわった。
金創
(
きんそう
)
の
洗滌
(
せんじょう
)
やら、
繃帯
(
ほうたい
)
やら、くすり塗布に当っている門生たちと共に、自分も負傷者の治療へかかった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「用意の
金創
(
きんそう
)
は誰が持っている」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
創
常用漢字
小6
部首:⼑
12画
“金創”で始まる語句
金創薬