先生せんじょう)” の例文
それは今し方、一足先に小田原へ行くといって、日本左衛門と別れた四ツ目屋、雲霧、尺取、先生せんじょう金右衛門などの一群です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
互のおもわくを晴らして和睦あるべしと、再び宮部善祥坊、徳善院玄以僧正、中村式部少輔一氏、堀尾帯刀先生せんじょう吉晴、山内対馬守の五人を迎えの使者として、聚楽へ遣わすことになった。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
九兵衛が部屋へ這入はいッて来た時、二人で首を寄せていた紙をそれへひらくと、それは、先生せんじょう金右衛門が書いたらしい精密な、夜光刀捜索そうさくの推測図。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「分っているのは、日本左衛門に先生せんじょう金右衛門だが、そのほかの者といやあ、まず四ツ目屋の新助、雲霧の仁三にざ、尺取の十太郎、あのへんだろうな」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)