“仁三”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にざ66.7%
にさ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとりの男の目まぜに働く四、五人の黒衣くろご、それはまさしく、徳川万太郎を暗殺することのくじを引きあてた、雲霧くもきり仁三にざの一組です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
窓の下へ寄っていた三人の黒衣くろご、四ツ目屋の新助、お人よしの率八、雲霧の仁三にざを取り囲んで、追っ馳け追ン廻す物音の様子であります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やっぱり市中さ、新網しんあみ仁三にさによ。」「ふむ、野師やしの親方。」「うむ、そうだ。」「彼奴あいつあきれた茶人だなあ。」鉄蔵は真面目まじめな顔「なにめかけじゃねえて。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)