“籖”の読み方と例文
読み方割合
くじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとりの男の目まぜに働く四、五人の黒衣くろご、それはまさしく、徳川万太郎を暗殺することのくじを引きあてた、雲霧くもきり仁三にざの一組です。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし一ばん貧乏くじをひいたのは、警察医のスチューワート氏でした。誤まった鑑定をしたために、その後すっかり評判が悪くなって、門前雀羅じゃくらを張るようになったそうです。
誤った鑑定 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
彼をはじめとして、暗殺のくじいて別れ別れになった五ツ組の者は、その後、各〻目ざす方角へ向って、みな相応な飛躍をやっているだろうと思われる。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)