“抽籤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうせん57.1%
くじ14.3%
くじびき14.3%
ちうせん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼠の価は最初は二銭、後に諸色しょしき騰貴とうきと共に、改めて五銭と定められた。その間にしばらく割増金つき抽籤ちゅうせん券をもって、鼠を引換えた時代があった。
白羽しらはの箭が立った若者には、勇んで出かける者もある。抽籤くじのがれた礼参りに、わざ/\こうざいの何宮さんまで出かける若者もある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
その日の競馬は五組に分れて、抽籤くじびきの結果、源は最後へ廻ることになっておりました。誰しもこの最後の勝負を予想する、贔顧ひいき々々につれて盛にかけが行われる。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私はさうした深刻な侮辱を感じながら、抽籤ちうせんにはづれてもなほ性懲しやうこりもなく、怨霊をんりやうかれたばちあたりのやうにその日その日の国民酒場を西へ東へと追つかけまはつたものである。
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)