“くじびき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
籤引57.9%
鬮引21.1%
籖引10.5%
䰗引5.3%
抽籤5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子之助はひとえ羽織とあわせとを遊所に持て来させて著更え、脱ぎ棄てた古渡唐桟こわたりとうざんの袷羽織、糸織の綿入、琉球紬りゅうきゅうつむぎの下著、縮緬ちりめんの胴著等を籤引くじびきで幇間芸妓に与えた。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
城民弱り入り、林中に行きて懺謝し、毎日一人を送って彼に食わせる事に定め、一同鬮引くじびきして当った者の門上に標札を掲げ、家主も男女もあたったら最後食われに往かしめた。
一刀、一刀、又一刀——と、彼の作品は、そこから生れて、百刀会の加入者たちに、籖引くじびきの順で渡されて行った。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それでは二人で䰗引くじびきして、当った者が三次殿の塚のあたりに往ってみようか」
魔王物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その日の競馬は五組に分れて、抽籤くじびきの結果、源は最後へ廻ることになっておりました。誰しもこの最後の勝負を予想する、贔顧ひいき々々につれて盛にかけが行われる。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)