鬮引くじびき)” の例文
く大勢寄ると阿弥陀の光りという事を致します、鬮引くじびきをして其の鬮に当った者が何か買って来るので、夜中でもいといなく菓子をけえくとか、酒をけえくとかして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
城民弱り入り、林中に行きて懺謝し、毎日一人を送って彼に食わせる事に定め、一同鬮引くじびきして当った者の門上に標札を掲げ、家主も男女もあたったら最後食われに往かしめた。
人の世話で頼母子講たのもしこうこしらえて一口ひとくち金二朱きんにしゅずつで何両とやらまとまった金が出来て一時の用を弁じて、その後、毎年幾度か講中が二朱ずつの金を持寄もちより、鬮引くじびきにて満座に至りて皆済かいさいになる仕組しくみであるが
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
近処きんじょに居る者だがお墓参りして無尽鬮引くじびきまじねえにするって、エー、雨降って来たから傘借りてお累さんと二人手え引きながらけえって来て、お累さんが云うにゃア、おせな彼様あんい男はいやア
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
下女「そう云う鬮引くじびきが当るのか、沢山花ア上げて下さえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)