“近処”のいろいろな読み方と例文
旧字:近處
読み方割合
きんじょ80.0%
きんじよ10.0%
あたり5.0%
ちかま5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下宿は成るべく本陣に近い処に頼むとうのは、万事不取締ふとりしまり不安心だから、一行の者を使節の近処きんじょに置きたいと云う意味でしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ひやかしたが、元来ぐわんらい衣裳鞄いしやうかばん催促さいそくではない、ホツキがひ見舞みまひたのだから、其次第そのしだい申述まをしのべるところへ……また近処きんじよから、おなじく、氷砂糖こほりざたう梅干うめぼし注意連ちういれん女性によしやうきたくははつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
唸声うなりごえ顕然まざまざと近くにするが近処あたりに人が居そうにもない。はッ、これはしたり、何のこッた、おれおれ、この俺がうなるのだ。微かな情ない声が出おるわい。そんなに痛いのかしら。
灯台もと暗しで、東京の近処ちかま彼様あんな変ったお祭の有る事を是までちっとも知らずに居りましたが、実に何うも不思議、へゝゝゝのテレツク/\なんぞは悉皆すっかり覚えましたが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)